【じゃらんじゃらん特集】ビーチでヨガ 朝日を浴びながら バリ島サヌール
朝日の昇るバリ島サヌールのビーチで毎朝ヨガをしている人たちがいる。ヨガ同好会「スガール・オガール」が、グランド・バリビーチ・ホテルの近くで開いているヨガクラスだ。誰でも自由に無料参加できる。日曜日の朝、いつもより早く起きてサヌールに向かった。 朝6時半、ビーチにはすでに10数人が朝日を受けながらマットの上に座っていた。海の向こうにはアグン山が真っ白い雲の上にくっきり見える。枝を大きく広げた木の下に腰を下ろした。それだけで呼吸が深くなるのを感じた。
今日のインストラクターは、老後はヨガで健康を保っているというワヤンさん。語り口は穏やかだが、ポーズは初心者にはかなりきつい。思わず顎に力が入ると「笑顔、笑顔を忘れないで」の声が飛んだ。周りを見ると軽々とポーズを決めている若い女性から、諦めてマットに座り込んでいるお腹の目立つ中年男性までいろいろだ。
スガール・オガールは2005年にスタートした。サヌールのほか、デンパサール、ギヤニャール、カランアセムでも毎日公園などで無料ヨガクラスを開いている。地元のマスコミで取り上げられたこともあり、常に新しい人の参加があるそうだ。この日のサヌールには約50人が集まった。
同好会を結成したイダ・バグース・プトゥ・グデさん(56)は「健康に必要なものとしてヨガを始めた。愛好者が集まり、今のように毎日行われるようになった。健康とは身体、心、霊性の3つの調和が整った状態。ヨガがそれを助けてくれる」と話す。
日が高くなり、皆の前で日光をまともに受けているワヤンさんは汗だくだ。マットを丸めて早々に引き上げる人もいる。7時からみっちり1時間、久しぶりのヨガは関節や筋にこたえた。正直、ヨガは苦手だ。でもこの場所なら来週も来てもいいと思った。ビーチのカフェで朝食セットを食べながら。
スタートは7時からだが、早めに来て日の出を仰ごう。ビーチには大きな木があるので、木陰に入れば暑さや日差しはそれほど気にならない。マットと水を忘れずに。(北井香織、写真も)
◇連絡先:イダ・バグースさん(携帯電話0811.399.941)