金型工業会が総会 「コマ大戦」模擬大会
国内金型産業を振興するインドネシア金型工業会(IMDIA)は16日、東ジャカルタの松下ボゴール教育財団(YPMG)施設内で年次総会を開いた。総会後、12月の産業見本市での「コマ大戦」の模擬大会を実施。会員はコマ勝負に興じた。
IMDIAは発足から7年を迎え、会員数は初年度から3.5倍増の364に伸びた。総会では高橋誠会長が2012年度の活動状況を報告。金型金額で見た現地調達化率は45%を記録した。他にインドネシア人技術者育成活動などが報告され、13年度の予算が承認された。
総会後、12月にジャカルタで開催予定の産業見本市「インドネシア・マニュファクチャリング・エキシビション」内でIMDIAが開くイベント「コマ大戦」の模擬大会を実施した。
大会は直径2センチ未満の金属製コマ2つを円錐形の台の上で戦わせ、回転時間の長さを競う。相撲風の呼び出しで紹介された参加者8人がトーナメント形式で戦った。
参加したインドネシア人会員の中にはコマ回しに初めて挑戦しすぐにこつをつかむ人もおり、観客は行司役の判定に一喜一憂した。
谷川逸夫事務局長らが昨年2月に日本で開かれた第2回「全日本製造業コマ大戦」を視察。インドネシアでの大会を企画した。参加者は直径2センチ未満の規定の中で、コマの素材や重さを工夫するなど設計や製造技術を競う。
谷川事務局長は「大会優勝者は強いコマを目指して70個を試作したと聞いた。インドネシアの技術者にも自ら試行錯誤し、技術を磨く姿勢を身につけてもらいたい」と大会の狙いを語った。(田村隼哉、写真も)