【じゃらんじゃらん】レトロ調の屋内遊園地 バンドンのトランス・スタジオ

 今年6月、マカッサルに続き、バンドンの市街地にオープンしたテーマパーク「トランス・スタジオ・バンドン」が盛況だ。コンセプトは、民間テレビ局トランスTVと連携した屋内の大型スタジオ。世界でも指折りの高速ジェットコースターやハリウッド風のアトラクション、豪華ショーやパレードなどもあり、高級ショッピングモールと連結した新しいスタイルの行楽地として、家族連れや若者の人気を集めている。
 バンドン・スーパー・モールから正面ゲートを入ると、1960年代のハリウッドのイメージを模した「スタジオ・セントラル」が出迎える。飲食店などの街並みは淡いランプが灯るレトロ調。屋内スタジオというコンセプトで、4ヘクタールを超える敷地内はやや薄暗い。
 アトラクションは多種多様だ。ジャイアント・スウィングは、振り子のように左右に大きく揺れながら回転していく。唯一屋外に飛び出す形で設置されているのが、ヤマハ・レーシング・コースター。45秒で時速135キロに達し、空中回転して先端までたどり着くと、今度は出発地点まで急速でバックする。
 トランスカー・レーシングでは、2台の車が同時にスタートし、全長約100メートルのコースを競うことができる。いずれのアトラクションにもカメラが設置されており、自動撮影された写真を購入することもできる。
 トランスTVのパビリオンではテレビ制作を体験。映像とテキストに合わせて声を録音するダビングや、ミニスタジオでテレビカメラの前に立ち、同局で実際に使われているニュース原稿を読み上げるキャスターにも挑戦できる。
 会社員イレヌ・ゲブリナさんは、最近話題の警察機動隊員の芸能ニュースを読み上げた。「思っていたより難しい」と苦心した様子。中には演劇風に身振り手振りを交えてオーバーアクションを披露する女性も。この様子を収録したCDを5万ルピアで購入できる。週末には同局の番組に出演する芸能人が訪れ、一緒に撮影を行うという。
 中央広場に面した大ステージでは連日午後2回のショーとパレードを開催。宮廷物語を豪華ミュージカルに仕立てた「レゲンダ・プトラ・マコタ」では、バンドンのパジャジャラン大学日本語学科の劇団「ヘンシン・クラブ」が中心となり、数十人の大所帯でショーを繰り広げている。
 入場券は平日15万、土日、祝日は20万ルピア。さらに20万ルピア追加し、行列回避用のVIPアクセス券も購入可。園内の飲食物などの買い物は、すべてプリペイドカードで行う。住所(Jl.Gatot Subroto 289, Bandung)電話(022・9109・9999)。(配島克彦、写真も)

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