【子育て相談 319】歯磨きをいやがる

答え:苦心されている情景が目に浮かぶようですね。パターンとしてはだいたい三つに分類されそうです。
 親御さんの歯磨きがちょっと乱暴で、お子さんが少し繊細なパターン。特にお父さんが担当している場合、どうしても乱暴になりがちです。少し手加減して磨いているうちに、お子さんも成長して平気になっていきます。
 お子さんの繊細さがもう少し強く、親御さんがいくらソフトに磨いても難しい場合があります。成長するまで年単位、お互いに辛抱してやっていくしかありません。
 三つ目は、二つ目の延長線上ですが、お子さんの繊細さが極度に強く、感覚過敏と言っても良い状態の場合です。
 感覚過敏があると、大多数の人にとっては通常の刺激でも、拷問に近いくらいの苦痛になります。理解できない人にとっては大げさとしか思えませんが、受けている本人には苦行です。雨粒が当たると針が刺さるように痛いという方もいらっしゃいます。
 触覚刺激だけでなく味覚にも敏感です。歯磨き粉をひどく嫌がることもあります。磨かれることが恐怖体験になってしまうと、される前から強い不安に襲われます。基本的には、時間のたっぷりある時に、大人がゆとりを持ってやってあげたいです。気持ちをほぐすために音楽をかけたり、好きなアニメを見せたりしながらやるのも良いでしょう。歯ブラシを使わずにガーゼでそっと拭うのでも良いかもしれません。
 それでも感覚過敏の強い場合はうまくいきません。結局、自分に合った強さで、自分で歯磨きができるようになるまで、数年単位の時間が必要です。腰を据えて、焦らずじっくり、でもするべきことは最低限していくしかありません。

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