【留学フェア特集】「まずは日本へ」 留学機会の創出が課題

 インドネシア人学生に日本留学に関する情報を提供する第23回日本留学フェア(主催・日本学生支援機構=JASSO)が29日に東ジャワ州スラバヤ、30日にジャカルタのジャカルタ・コンベンションセンター(JCC)で開かれる。2015年5月時点で、日本の高等教育及び日本語教育機関に在籍するインドネシア人留学生は3600人。旅行などでまず日本を訪れ、本格的な留学へのきっかけをつくることが留学生増加への弾みになりそうだ。

 在インドネシア日本大使館の山口敬一1等書記官は、インドネシア人留学生について「増加傾向にあるものの、人口規模の大きさや日本語学習者の多さを考慮すると、もっと多くても良い」と語る。
 日本で学ぶ外国人留学生は15年に初めて20万人を超えたが、インドネシアが占める割合は1.7%だ。「英語が話せる学生が増え、英語圏への留学者は依然として多い。日本は物価が高いとのイメージが先行しているが、学費や生活費は他国より安く抑えらえる。情報不足が大きな課題」と話した。
 一方、観光ビザの緩和などが後押しし、15年の訪日インドネシア人観光客数は20万人を突破した。山口書記官は「旅行でもいいので1度、日本へ足を運ぶことが留学へのハードルを下げる」と話す。
 日本の大学や高校では、留学生の短期間の受け入れや交換留学などを実施するショートプログラムが増加。「大学を観光地の一つとして、旅行中に足を延ばせるようにするなど工夫することが大切。今後は日イの学校同士を結びつけることにも、注力したい」と話した。
 JASSOの調査によると、インドネシア人留学生は14年に初めて3千人を超え、15年は3600人(国費留学798人、私費留学2802人)に増加している。留学生のトップ3カ国は順に、中国(9万4111人)▽ベトナム(3万8882人)▽ネパール(1万6250人)で、上位3カ国が全体の約71%を占めている。(毛利春香)

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