【ジャランジャラン】水と共にある生活 活気あふれる水上マーケット 南カリマンタン州バンジャルマシン (2018年03月29日)

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 南カリマンタン州の州都バンジャルマシン市。バリト川に面し、マルタプラ川が町中を流れる同市では、活気あふれる水上マーケットや現地の交通を支えるボートのタクシーなど、「水」と共にある人々の暮らしを見ることができる。
 シャムスディン・ヌル空港空港からパンジャルマシン市の中心地、シリン水上市場までは車で約1時間。市のシンボル「テングザル像」を眺めていると、上半身裸の男たちが何やら組み木の上で跳ねているのが見えた。聞けば、ボートを使った「水上タクシー」の運転手らが、船体を川岸に係留する場所を新設するため、材木を川底に打ち込んでいるらしい。
 「千の川の街」という異名を持つ同市にとって、水上タクシーは重要な交通機関だ。車やバイクが普及した現在でも需要は健在で、最近はボートの数に係留所が追いついていないという。付近の運転手が共同で付けている帳簿を見せてもらうと、1隻当たり平日は30〜40人、週末には50〜60人が利用していた。観光客だけでなく地元の乗客も多いという。
 運転手らはみな個人経営でそれぞれ州から許可を得て営業している。今回の工事は同業者数十人で資金を出し合い、許可を取って自分たちの手でやっていた。4年前に漁師から転職したというさんイマムさん(42)は「初期投資のボート購入にお金がかかったけれど、街を回れるし、観光客とも話せる、楽しい仕事だよ」と笑いながら話した。

■白い粉の女性たち
 同市の名物、水上マーケットを見に行くのも水上タクシーを使うのが簡単だ。イマムさんに頼んで午前5時ごろに出発し、市が開かれる「ロック・バインタン」に向かった。
 道中、川沿いに建てられた高床式の家々のそばを通り、川で洗濯をする人や小舟で買い出しをしている人など、当地ならではの生活風景を見ることができる。ボート用燃料を販売している、「水上ガソリンスタンド」のような建物もあった。
 ロック・バインタンには約1時間ほどで到着した。色とりどりの果物など、品物を満載した小舟が集まり、観光客や買い物に来た地元の人々に売り込んでいる。商人は女性ばかりで、顔に白い粉を塗った人が目につく。その一人、デシーさん(34)によると、白い粉は米粉などから作られ、川の水に溶かして塗ると熱を冷ます効果があるという。6袋入り1万ルピアで購入できる。
 市内で採れたという果物は新鮮でおいしく、船同士で買い物をするのも新鮮で面白い。ソフトドリンクやコーヒーを売っている船もあるので、船から船へ「食べ歩き」ならぬ「食べ渡り」も楽しむこともできる。

■サルの島
 水上タクシーで行ける観光地では、クンバン島のサル園が有名だ。
 ガイドのシアさん(50)によると、83ヘクタールの土地にカニクイザルが多数生息し、木から木へ飛び移る様やエサやりなどを楽しめる。
 入場は外国人は15万ルピア(平日10万ルピア)で、エサ代は別途2万ルピアかかる。エサやりはあまりもったいぶらず、高く放り投げてしまうのがコツらしい。
 興奮したサルにひっかかれることもあるので、苦手な人はガイドにお願いしてもいいだろう。(大野航太郎、写真も)

早朝から小船でにぎわうロック・バインタンの水上マーケット
早朝から小船でにぎわうロック・バインタンの水上マーケット
商人の女性ら。右の女性は顔に白い熱冷ましの粉を塗っている
商人の女性ら。右の女性は顔に白い熱冷ましの粉を塗っている

マルタプラ側沿いの民家で家事をする女性ら。果物や衣類を川の水で洗う
マルタプラ側沿いの民家で家事をする女性ら。果物や衣類を川の水で洗う
マルタプラ川に停められている「水上タクシー」
マルタプラ川に停められている「水上タクシー」

水上タクシーの係留所を作る運転手ら。体重で木材を川底に押し込む
水上タクシーの係留所を作る運転手ら。体重で木材を川底に押し込む
クンバン島のカニクイザル
クンバン島のカニクイザル

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