鉄砲水で1300人被災 バンドン 道路や家屋泥まみれ
西ジャワ州バンドン市北部のジャティハンダップ村で20日夕、大雨でチチャベ川が氾濫して鉄砲水が発生、下流の同村とチチャフム村の少なくとも家屋約500軒に泥水が流れ込み、約1300人が被災した。シンドニュースコムが21日、報じた。
ジャティハンダップ村のタタ・プリハラマディプトラ村長は「500軒のうち川岸脇の3軒は流された。被災した人々は現在、親戚や近所の家に避難している」と説明した。
ソリヒン・バンドン市長代行は21日、被災した2村に対し、優先的に支援に取り組むことを明らかにした。
同市ナスティオン通りは泥が70センチほど堆積し、同市消防局などが20日から撤去作業を進めている。自宅に泥が流れ込んだ被災者からは21日、「泥を落とすためのきれいな水が欲しい」との声が上がった。
チチャフム村では自動車計17台とバイク6台の被害が確認された。住民のアセップ・ヒダヤットさんは当時、自宅裏の車庫にマイカーを駐車していた。「(泥水が流れてきたとき)すぐに家族や家財を避難させた。その後すぐに車庫に来たら、自分の車が他の車と一緒に積み上がっていた」と肩を落とした。
アンタラ通信によると、バンドン市北部では積乱雲が急激に発達し、時間雨量は45ミリに上っていた。鉄砲水の発生したバンドン市北部は住宅建設が進んでおり、専門家からは「集中豪雨で地盤が雨水を吸収できず、今回の災害が発生したと考えられる」と乱開発を指摘する声も上がっている。(坂田優菜)