金融インフラ発達へ CPMI加盟 中央銀行

 中央銀行は20日、世界の中央銀行で構成する国際決済銀行(BIS)が事務局を務める決済市場インフラ委員会(CPMI)への加盟が認められたと発表した。デジタル技術の進歩など、世界経済の潮流の中での情報を確保し、金融市場インフラ発達を図る。
 アルゼンチンで開かれ、20日に閉幕した主要20カ国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議に合わせて決定した。
 CPMIは清算や決済システムなど各種金融インフラに関する調査や分析、方針策定などを通じて、金融経済の安定や発展に寄与することを目的としている。
 中銀内には加盟できた理由について「現在の国内の金融市場インフラの水準が国際的なレベルに達しているということ。インドネシア経済の存在感が増してきた」(中銀幹部)という意見がある。アグス・マルトワルドヨ中銀総裁は「決済システムの強化は、国家財政の安定性を高めることにつながる。加入により世界的な金融・財政の安定化にインドネシアが重要な役割を果たすことになる」と加盟の意義を説明した。
 CPMIには28カ国が加盟。インドネシアと共にスペインとアルゼンチンも加わった。(平野慧)

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