収益性改善が必要 JBIC調査報告会 イの順位下落を分析 (2018年02月15日)

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 国際協力銀行(JBIC)は14日、2017年度の海外現地法人を3社以上保有する製造業向けのアンケート調査結果を発表し、インドネシアはコストカットが難しい面があり、収益性を高める取り組みが必要だと指摘した。
 インドネシアは17年11月に公表されたアンケート結果で、今後3年程度の有望な事業展開先国で5位と、ベトナム(3位)とタイ(4位)に抜かれる形で16年度の調査から順位を二つ下げている。
 講演したJBICの企画部門業務企画室の山崎香澄氏は、東南アジア諸国連合(ASEAN)各国の販売活動はインドネシアを含めて「17年は順調に推移した」と振り返る。
 インドネシアが順位を下げた要因として「停滞基調にある自動車関係企業の票数が減っていることが響いている」と分析。一方で、収益満足度で高い水準を示したタイとベトナムの評価が高まり、「得票率の下がり幅は大きくないが相対的にインドネシアの順位が下がった」と解説した。
 アンケート結果ではマーケットへの今後の成長について依然として期待が高い一方で、現状規模を評価する割合は低下傾向にあることが浮き彫りになった。
 インドネシアに対する懸念材料としては「競争環境の厳しさは他のASEAN各国と比較して取り立てて厳しいわけではないが、人件費や原材料などのコストカットが難しい面がある」と指摘した。
 講演後、山崎氏は「諸制度の整備や、製造の自動化の進歩、輸入関税など規制の改善などの必要性がある」と語った。
 日本国内の企業の動向についても解説した。全体的に海外事業の強化・拡大を目指す企業の割合がやや減少傾向にあり、現状維持を志向する企業が増えていると説明した。
 調査は17年7〜9月に実施。調査票送付企業数は全1001社で、回答企業数は602社。(平野慧)

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