プルタミナ向け協調融資 三菱UFJなど9行 海外事業支援に6億ドル

 三菱UFJフィナンシャル・グループと国営マンディリ銀行など九つの金融機関はシンジケートローン(協調融資)を組成し、国営石油・ガスプルタミナに対して計6億ドルを融資する。期間は6年間。
 マンディリ銀行の8日の発表によると、アフリカや中南米などにおける資源開発などの事業強化の支援と、その前提となる財務体質の強化が目的。
 プルタミナは上流部門を強化する中で2017年8月、フランスの石油・ガス大手モヘラ・エ・ポム(M&P)社の株式の約72.5%取得を完了し、会長や取締役計3人を派遣している。同社はアフリカや南米のコロンビアなどで上流権益を保有している。
 プルタミナは25年までに原油・ガスの生産量を日量相当190万バレルまで引き上げることを目指している。国外での拡大路線を強めており、17年初の日量15万バレルの能力を25年時に同65万バレルまで高める方針を掲げている。
 アルジェリアやイラク、マレーシア、ミャンマーなどで資源開発を進めており、資金を確保した上でM&Pの事業を強化。さらなる国際市場拡大を図る。(リンダ・シラエン、平野慧)

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