神戸市フォーラム開催　ビジネスミッション団訪イ

　神戸市などが主催する中小企業の海外展開支援を目的とした現地視察「インドネシアビジネスミッション」の団員１８人、同市を含む兵庫県内の企業１０社が２３日まで５日間の日程でインドネシアを訪問している。同市がインドネシアでビジネスミッション派遣を実施するのは初めて。

　２２日には、南ジャカルタの三井住友銀行（ＳＭＢＣ）の現地法人、インドネシア三井住友銀行のオフィスで現地企業２６社を交えたビジネスフォーラムを開き、計７０人が集まった。
　ビジネスフォーラムで、神戸市の小原一徳経済観光局長は同市の魅力を紹介し、「神戸港の貨物量は毎年増加しており、特に東南アジアとの貿易が増えている。タンジュンプリオク港をはじめとする多くの港と結ばれている」と説明した。
　すでにインドネシアでビジネスを展開している企業からは、事業展開やビジネス環境の現状などの説明があった。
　ビジネスミッション団から環境・エネルギー分野企業、製造業の６社がそれぞれ企業を紹介。水処理装置・配管などのエンジニアリング会社ＯＫＡＭＵＲＡ（神戸市兵庫区）の岡村武和社長は、すでに現地法人を設立したベトナムで製造した浄化槽を紹介し、「今後、人口２億５千万人という巨大な市場であるインドネシアで分散型の排水処理施設である浄化槽を作り、水環境の改善を図ることができれば」と話した。
　最後には、参加した現地企業との交流会がありそれぞれ情報、意見交換などを行なった。
　ビジネスミッション団は１９日、インドネシアに到着し、投資調整庁（ＢＫＰＭ）やインドネシア商工会議所（カディン）などを訪問した。２３日には、西ジャワ州デポックのインドネシア大学（ＵＩ）で学生とも交流する予定。（上村夏美、写真も）