さらに住民800人を救出 村占拠、2週間ぶり収束へ
米系鉱山フリーポート・インドネシアの拠点があるパプア州の3村を武装集団が占拠した事件で、国家警察と軍は20日、「人質」となっていた住民約800人を救出した。これで人質のほぼ全員が救出されたことになり、占拠事件は、発生から約2週間ぶりに収束へ向かう。
パプア州警によると、村内には住民約200人が残っている。これら住民はフリーポートの作業員で、仕事のため村に残ることを選んだという。
事件は5日に発生した。西パプア独立などを掲げる分離独立派武装組織・自由パプア運動(OPM)とみられる武装集団が3村を占拠し、住民約1300人が人質となった。
これに対し、警察と軍は18日、人質の一部344人を救出。今回の約800人と合わせ、救出した人質は総勢1100人を超えた。800人は20日、フリーポートのバスに乗り、近隣のティミカ市に避難した。(木村綾)