年内の完工を厳命 6カ所の道路インフラ アニス新知事 渋滞長期化への懸念で
ジャカルタ特別州のアニス・バスウェダン新知事は18日、年内に完工予定の州内6カ所の道路インフラ建設を急ぐよう、公共事業局に指示した。このままでは2018年初頭までずれ込み、工事現場周辺の渋滞が長期化するとの懸念から、年内完工を実現するための作業計画を20日までに提出するよう同局に命じた。
6カ所は、立体交差(アンダーパス)の建設が進むマンパン・プラパタン(南ジャカルタ区)〜クニンガン(同)間のラスナサイド、ガトット・スブロト両通り、ポンドック・ピナン(同)のカルティニ、メトロ・ポンドック・インダ両通り、サレンバ(中央ジャカルタ区)〜マトラマン(東ジャカルタ区)間のサレンバ・ラヤ、プラムカ・ラヤ両通りの3交差点。
さらに、高架道路を建設中のチピナン・ロンタル(同)の東ブカシ・ラヤ通り、パンチョラン(南ジャカルタ区)のラヤ・パサールミング、ガトット・スブロト両通りの交差点、プサングラハン(同)のビンタロ・プルマイ通り。
いずれもアホック元知事時代からのプロジェクトで、ことし年初に着工した。現在の進ちょく率は平均65%。
アニス知事はユスマダ・ファイサル公共事業局長を呼び、作業計画の再評価を指示。「地下の電線やガスと上下水道の配管が終わっていない場所もあり、このままでは全6プロジェクトが遅れる」と指摘した。
マンパン・プラパタンの高架道路工事を担当する国営建設アディカルヤのジュマディ・プロジェクト・マネジャーは地元メディアに「配管と配線業社の内部的な問題で遅れている」と説明した。
マンパンは、南ジャカルタ区のラグナン動物園周辺と中央ジャカルタのドゥクアタスを結ぶ場所にあり交通量が多い。着工後、車線が片道1車線に減り、混雑時は通過まで約3時間かかることもあるという。
アニス知事は初登庁した17日、マンパン・プラパタンの工事現場を視察。深刻な渋滞を目の当たりにし、オートバイで渋滞を体感しながら帰庁した。(中島昭浩)