公約実現へ職員連携 バス・オートバイで視察 アニス知事初登庁  

 ジャカルタ特別州のアニス・バスウェダン新知事は17日、中央ジャカルタ区の州庁舎に初登庁した。起業支援センター(OK―OCE)開設など23の選挙公約実現に向け、職員の連携を求めた。渋滞現場視察には公共バスやオートバイを利用するなど、精力的に市民に寄り添う姿勢をアピールした。

 アニス知事とサンディアガ・ウノ副知事はそろって午前7時半に登庁後、地方公社や州立病院などの幹部と顔を合わせた。各局長との会議で、アニス知事は「私たち2人は職務を遂行するために来た。これまでの経験と知識を共有し共に仕事をしていこう。私たちの公約を学んでほしい」と呼びかけ、公約実現に向けた連携を求めた。
 さらに職員に対し、互いに教え合うこと▽汚職をしない誠実さ▽階級順守▽社会的弱者を含む全市民のための州政府であると心掛けること——を要求した。
 午後は、北ジャカルタ区クラパガディンの中小零細企業・貿易局を訪れ、起業訓練について中小零細事業者190人に説明。アニス知事は「大企業だけでなく、小規模事業者も経済を好感してもらえるよう支援する」とOK―OCEの目的を示した。
 州庁舎に戻った後は、庁舎前を通る観光バスでドゥクアタスに向かい、一般乗客が乗る首都圏専用バス「トランスジャカルタ(TJ)」に乗り換え南ジャカルタ区マンパン・プラパタンへ。
 周辺の渋滞を引き起こしている立体交差建設現場を視察し、「これでは落ち着けない」。完工予定が12月から遅れる見込みで、「厳重に管理させ、問題があれば私が直接対処する」と述べた。
 視察後はオートバイに2人乗りし、夕方の帰宅ラッシュの混雑を体感しながら帰庁。「気を付けて」と心配する住民の声もあった。(中島昭浩)

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