洪水で2万人被災 北・西スマトラ州の大雨
北・西スマトラ両州で14日から16日にかけ、大雨による洪水被害が広がった。国家防災庁(BNPB)などによると、被災者の総数は16日までに、少なくとも2州2市1県で約2万人強に達した。死傷者は確認されていない。アンタラ通信などが報じた。
北スマトラ州では、トゥビンティンギ市でパダン川とバヒラン川が氾濫、市内5郡18村で洪水が発生した。16日午後2時までに、約2千世帯、8千人が被害を受けた。洪水の水深は最大150センチに達した。
同州アサハン県でも4河川が氾濫し、7郡20村で約2千世帯8100人が被災した。家屋浸水以外にも橋の崩落や田畑の冠水などが報告されており、BPBDは救援活動や被害状況の確認を続けている。
洪水被害は同州メダン市でも発生。市内を流れるデリ川の氾濫で、少なくとも880世帯、4800人が被災した。その後水は引いたという。
一方、西スマトラ州南ソロック県では14日夜、約300家屋が浸水し、約600人が避難などを強いられた。水道管なども被害を受け、約2500人への水道水供給に影響が出た。(坂田優菜)