ドゥー・アズが初公演 新しい日本祭りへ ナカマフェス

 国内最大を掲げる新しい日本祭り「ナカマフェスティバル」が2、3両日、北ジャカルタ・アンチョール公園内のエコベンションで開かれた。日本の2人組人気バンド、Do As Infinity(通称ドゥー・アズ、D・A・I)の公演ほか、会場内に宿泊できるテントを設置したり、日本文化好きコミュニティーの交流・活動紹介の場を設けるなど、他の日本祭りにないコンテンツを取り上げたりしたが、来場者数は予想を下回り集客に課題を残した。

 よしもとクリエーティブ・インドネシアの協力で出演が決まったドゥー・アズは、1時間超にわたってインドネシアで人気のアニメ「犬夜叉」に使用された「深い森」など往年の名曲のほか、ことし6月発売の新曲「Alive」を披露。これを目当てにした来場者も多く、日本の大物アーティストの久々の公演に熱狂した。
 同フェスの主催者は、ルナール・コムの名前で知られる2009年設立のイベント企画会社ティルタ・パラミタ・プルナマ。韓国アーティストのライブを多く手掛け、たばこ大手サンプルナがメーンスポンサーを務める地元バンドのコンテスト「サウンド・セーション」も毎年開催している。
 エコベンション内の屋内ステージでは茶道や書道などのイベントが開かれた。屋外には日イのアーティストが出演したメーンステージのほか、大きなバルーンの滑り台や逆バンジージャンプ、くない投げ、だるま落とし、カラオケなど各種アトラクションを用意。2日券購入者が無料で利用できるテントも設置した。
 また、中2階にはお化け屋敷や日本のアニメや音楽が好きなコミュニティー19団体がブースを開設。コスプレイヤーやコピーバンドがコラボレーションして活動するなど、交流を深めた。しかし、エコベンション1階に設けられた企業や出演者ブースは空きが目立ち、終始閑散としていた。
 ナカマフェスティバルのプロジェクトマネジャー、デリー・セプティアンさんは「みんなに知ってもらうことが目的で、ことしは利益を見込んでいない」と話した。
 デリーさんによると、同フェスの開催費用は約65億ルピア。サンプルナからの資金援助も受けた。ことしのテーマは「街」。イベント名には「波」と「果報」、「街」の頭文字を取って「仲間」という意味を持たせた。年1度のイベントとして来年以降に波と果報をテーマに開催し、4年目からもナカマフェスティバルとしてイベントを継続させていく計画という。
 会社の同僚と訪れた、西ジャカルタ区チュンカレン在住のルイス・マンチェスターさん(29)は「D・A・Iが見たくて来た。日本食のバリエーションは少なかったが、テントは4人一度に入れる大きさでとても良かった」と話した。(中島昭浩、写真も)

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