【ガイキンド・インドネシア国際オートショー特集】市場多様化と競争激化へ 世界初公開を3社が発表 ガイキンド・インドネシア国際オートショー
インドネシア最大の自動車展示会「第25回ガイキンド・インドネシア国際オートショー(GIIAS 2017)」が10〜20日の日程でバンテン州南タンゲラン市のブミ・スルポン・ダマイ(BSD)にある国際展示場インドネシア・コンベンション・エキシビション(ICE)で開かれている。乗用車24、商用車8の合計32ブランドと10の二輪車ブランド、そして300を超える自動車関連企業が参加している。
ことしは、三つのブランドで、世界初公開の車が発表された。三菱自動車が、次世代クロスオーバー・小型多目的車(MPV)の「エキスパンダー」を、ダイハツは「DN―マルチシックス」と「DN F―セダン」の2台のコンセプトカー、UDトラックスは、新興国向け小型トラック「クーザー」を世界に先駆け発表した。他のブランドでも、アジア初、インドネシア初の新型車やコンセプトカーなどを発表している。
乗用車ブースには、上級セグメントでの復活にかけるボルボや戦略的に商用車とブースを分けたいすゞが新出展。商用車でも、ヒュンダイや中国のDFSKが新たに出展している。
MPVやSUVクロスオーバーの新車発表に加え、ことしは、ハッチバックやコンパクトカーなどの発表や展示も目に付く。ライフスタイルの多様化にあわせ、好みや自動車に求めることが複雑化し、国内の競争がさらに激しさを増していることを感じさせる。
昨年のGIIAS期間中の成約台数は2万3千台、成約額は6兆ルピアを超える。ことしは、商用車市場など改善傾向にあるといわれるが、1〜6月の累計販売台数は、前年同期比0.4%増でほぼ横ばい。各自動車メーカーは、GIIASをきっかけに、年後半に向け販売を促進、活性化したい意向だ。
■第25回ガイキンド インドネシア国際オートショー (GIIAS2017)
バンテン州南タンゲラン市のブミ・スルポン・ダマイ(BSD)にある国際展示場インドネシア・コンベンション・エキシビション(ICE)で20日まで。入場料は月〜木曜が5万ルピア、開場時間は午前11時〜午後9時。週末と独立記念日(17日)の入場料は7万ルピア、開場時間は午前10時〜午後9時。会場とビンタロ・エクスチェンジやイオンモールBSDシティなどを結ぶシャトルバスが出ている。詳細は公式ウェブサイト(indonesiaautoshow.com)で。