IT産業集積地に BSDシティ「デジタル・ハブ」起工 シナールマス・ランド

 不動産開発大手シナールマス・ランドは18日、バンテン州南タンゲラン市スルポンのBSDシティで、IT・デジタル産業の集積地となる「デジタル・ハブ」の起工式を開いた。マイケル・ウィジャヤ最高経営責任者(CEO)は「米国のシリコンバレーのような場所にしたい」と目標を掲げた。

 デジタル・ハブは、広さ約6千へクタールのBSDシティの中央部、25.86へクタールに建設される。2019年に完工予定。総事業費は7兆ルピアに達する見込み。
 スタートアップ企業向けのコワーキングスペースやデータセンター、アニメやゲーム、フィンテックなどの企業や教育機関が入居する。「複数の日本の大手電機・通信企業からもエリア内に自社のIT・デジタル技術を導入してほしいといった打診を受けている」(シナールマス・ランド幹部)という。
 マイケルCEOは「広さや大きさでなく中身が重要。ITとデジタルの世界からさまざまな革新を起こしたい」と強調。最重点項目は研究開発で、米アップルがインドネシアに新設する3カ所の研究開発センターのうち、一つがデジタル・ハブ内に設置される。
 デジタル・ハブは光ファイバーを用いた高速通信網の敷設や監視カメラとモノのインターネット(IoT)を活用した安全・快適な環境を提供し、デジタル産業の発展を支援する。中国の通信機器大手ファーウェイ(華為技術)や地場系Eコマース企業などとも連携する。
 式典では、長編劇場アニメ「スラバヤの戦い」のアルヤント・ユニアワン監督などの講師陣を擁するアミコム大学(ジョクジャカルタ特別州)と覚書を結び、アニメ、映画、ゲームといったクリエイティブ産業の教育拠点にしていく。地場系IT教育2社も参画し、デジタル分野での起業家支援にも携わっていく。(中島昭浩、写真も)

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