一日中温泉が楽しめる 西ジャワ州スバン 40度 思わず声が…

 西ジャワ州バンドンから北へ約30キロ、スバン県チアテルの温泉地にやって来た。ホテルにチェックインするや否や水着に着替えて、同ホテルが管理する24時間営業の「温泉パーク」へ。温泉プールにゆっくり浸かったあと、湯の川の中に入り、滝に打たれ、マッサージを楽しんだ。

 「ああああ……」湯の中に体を沈めるとあまりの気持ち良さに思わず声が出た。気温が23度と涼しいからなのか、あるいは普段はシャワーしか浴びないので余計にそう感じたのかもしれない。湯は源泉からの掛け流しで温度は40度くらい、無色透明で無臭。一見、刺激の弱い単純温泉のようだが、分析表によるとpH値が2・45と酸性度が高く、目に入ると痛い。
 プールの中をひたすら歩く高齢の男性がいた。「家が近いので、週2回必ず来てこうやって歩いている。温泉のおかげで87歳の今でも足元はしっかりしているよ」と笑顔で話した。バンドンからバイクでやって来た学生グループもいた。涼しいし空気はきれいだし、気分転換に最高という。お湯があふれ出るプールサイドにずっと寝転んだままの人もいた。
 次は川や滝のあるほうへ行った。湯が大きな滝になってザーザーと流れ落ち、しぶきを上げて岩肌を滑り落ちていた。木陰を流れる湯の小川の脇にはピクニックを楽しめるスペースが設けられてあり、所々に足湯やマッサージができる場所もある。マッサージ師はすべて男性で料金は45分で7万5千ルピア、25分で4万ルピアの表示がある。彼らの話では、土日は学校の遠足の子どもたちが大勢やって来て騒がしいので、平日の夕方以降がおすすめとのこと。園内は灯りがともるので危険はないそうだ。
 夕食後、また温泉プールに入った。気温は18度に下がり、湯煙が立ち上っていた。夜9時を過ぎても客が次々にやって来た。週末は深夜まで盛況で、翌日は道路が混雑する時間を避けて早朝から訪れる人たちでにぎわうという。
 今回は温泉パークに一番近いホテル、サリアテルに泊まった。ここからなら水着の上に軽く羽織るだけで歩いて数分で行かれるし、宿泊客は入場料が要らない。(パーク入場料は3万2千ルピア、温泉プールはさらに4万5千ルピア必要)。浴室のシャワーも温泉水なので、体の湯を洗い流すには冷たい水を浴びるしかないのが難点か。
 チアテル周辺にはキャンプ場や自然を楽しむ施設もある。その一つ、レンバン方面に約20キロ下った「ザ・ロッジ・マリバヤ」では豊かな森の眺めを楽しんだり、面白い写真が撮れるスポットが用意されている。(北井香織、写真も)

◇SARI ATER HOTEL & RESORT
HOT SPRING PARK
住所 Jl. Raya Ciater, Subang, West Jawa
☎ 0260・471700
ウェブ www.sariater-hotel.com

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