全36競技に決定 来年のアジア大会、前回と同数
2018年8月にジャカルタ特別州と南スマトラ州パレンバン市で開催される第18回アジア大会(アジアン・ゲームス2018)について、インドネシア・アジア大会組織委員会(INASGOC)は25日、大会競技数をこれまで公表している42から6競技減らし全36競技とすることを決めた。14年の前回韓国・仁川大会と同数。オリンピック競技の28競技は確保する。
中央ジャカルタのインドネシア・オリンピック委員会(KOI)ビルで開かれた会議には、第18回アジア大会運営委員長のユスフ・カラ副大統領やINASGOCのエリック・トヒル委員長、イマム・ナフラウィ青年スポーツ相、アレックス・ヌルディン南スマトラ州知事、ソニ・スマルソノ・ジャカルタ特別州知事代行らが出席した。
メダル可能性重視
カラ副大統領は会議後、「36競技に決定した。運営資金の関係で、インドネシアがメダルを獲得できる可能性が低い競技を除外した」と説明。KOIからの提案を受け、オリンピックで行われる28競技は外さないとした。
大会まで残り約17カ月。中央ジャカルタ・ブンカルノ競技場(GBK)14施設の改修工事の進捗(しんちょく)率は32.47%。クマヨランの選手村10棟は同65.66%。パレンバン市ジャカバリンの選手村に建設する5棟のうち3棟はほぼ完成。残る2棟は射撃とボート競技向けで、3月に着工した。バスキ・ハディムルジョノ公共事業・国民住宅相は「ことし6月から選手村をオープンさせたい。GBKの施設改修は6〜10月に順次完了する予定」と述べた。
政府は17年、5千億ルピアの予算を確保。18年の大会運営に8兆7千億ルピアの予算を提案しているが、現状では4兆5千億ルピアが限界とみている。スポンサー探しも進んでいないという。(中島昭浩)