中判ミラーレス投入 富士フイルム 富裕層向け3機種

 富士フイルム・インドネシアは18日、中判ミラーレスカメラ「GFX50S」とミラーレス一眼カメラ「X―T20」、コンパクトデジタルカメラ「X100F」の発売を発表、中央ジャカルタのスナヤンシティーで記念イベントを開いた。日本製の高い能力の商品を市場に投入し、主に富裕層の需要に応える。
 GFX50Sの価格はボディー単体(付属品込み)で9499万9千ルピア。
 画像センサーは35ミリフルサイズの約1.7倍の「中判」を採用した。高い表現力を実現しつつも、小型化や軽量化を実現。中判の長所を生かし、ニコンやキヤノンなどの製品がひしめく、フルサイズデジタル一眼の上位機種に挑戦する。販売目標は年間600台。
 X―T20は手になじむグリップ形状など旧モデルの良さを継承しつつ、有効画素数が1630万画素から2430万画素に向上。ムービー機能も充実した。価格はボディー単体で1299万9千ルピア。年間6千台の販売が目標。
 X100Fは起動から撮影までの高速レスポンスを実現し、ピント合わせの確実性も向上させた。
 操作をほぼ右手側に集約することで、速やかな設定の変更が可能になり、より快適なスナップ撮影環境を提供する。単焦点レンズ固定式で1799万9千ルピアで年間3千台の販売を目指す。
 イベントにはハビビ元大統領も来場し、富士フィルム製品への期待を語った。(平野慧、写真も)

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