アホック氏首位確定 あす選挙運動再開 ジャカルタ州知事選 公式集計結果を発表
総選挙委員会(KPU)ジャカルタ支部は4日、2月15日に行われたジャカルタ特別州知事選の開票結果を公表した。現職バスキ・チャハヤ・プルナマ(通称アホック)氏(50)の得票率が42.99%で首位が確定した。前教育文化相のアニス・バスウェダン氏(47)が39.95%と続き、両候補が4月19日の決選投票で争うことが決まった。7日から選挙運動が再開される。
同支部発表によると、首位アホック・ジャロット組が236万4577票獲得し、得票率42.99%。次にアニス・サンディアガ組が219万7333票で得票率39.95%だった。アグス・シルフィアナ組の票は93万7955人で得票率17.06%と他2候補に及ばなかった。1回目の開票結果で過半数に達した候補者が出なかったため、上位2候補による決選投票が決まった。
投票率は77.1%
KPUの最新報告によると、ジャカルタ特別州内の有権者約721万人に対し、投票した人は約556万人で投票率は77.1%だった。前回2012年のジャカルタ特別州知事選の投票率を12.1ポイント上回り関心の高さを伺わせた。
KPUは今後の日程を公表、7日から決選投票に向けた選挙運動を再開させる方針を示した。選挙運動は4月15日まで。4月16〜18日までの冷却期間を経て19日の決選投票日を迎える。
知事職に復職していたアホック氏も選挙規定に基づき、選挙運動再開とともに休職する。
決選投票に向けた周知活動について、KPUは2月の第1回投票時のように大規模な集会などは行わず、メディアを通して情報発信すると説明した。
7日の選挙運動再開に向けて、1回目の選挙で落選したアグス派の取り込みが焦点となるが、アグス氏の選挙活動を展開していた支持団体がアホック支持、アニス支持を公表し始め、決選投票に向けた動きが改めて活発化している。(佐藤拓也)