高さ261メートルに到達 アストラ・タワーが上棟式 地上47階建て

 大手複合企業アストラ・インターナショナルは20日、中央ジャカルタのスディルマン通りに建設中の本社ビル「アストラ・タワー」が最上階地点(高さ261.5メートル)に達したのに伴い上棟式を開いた。                                          
 アストラ・タワーは地下6階、地上47階で延床面積は16.5ヘクタール。総投資額は4兆5千億ルピア。2014年9月に着工し、18年6月に正式開業予定。
 アストラ・インターナショナル本社として機能するほか、トヨタの車両のショールームも設置される予定。レンタルオフィスの1カ月間の賃料は1平方メートル当たり40万ルピア。「貿易、金融関係の外資系企業などテナント入居希望企業は多い」(アストラ幹部)という。千人程度収容できるボールルームやレストラン、小売店、カフェなどが入居する。
 アストラは四輪・二輪事業が中核事業だが、近年は不動産事業にも注力している。アストラ・タワーと並行してスディルマン通りで建設中のアナンダマヤ・レジデンスは509戸のうち93%が既に売却された。
 国内建設大手トタル・バングン・プルサダとのJV(共同事業体)で施工を担当した清水建設は、重機や土砂搬出用のダンプの稼働率を向上させるなど工夫を重ね、工期を地上と地下で合わせて6カ月短縮した。
 現場を統括する沖和之プロジェクトディレクターは「本社やシンガポールにある国際支店の技術を結集、顧客と課題を共有し徹底的に話しあった成果」と話した。
 工事には最大9カ国のエンジニアが参加し、言語や文化の違いからコミュニケーションの難しさもあった。現場では、プロジェクターを利用して毎日朝礼を行うほか、現場各所にモニターを配置して情報を共有、チャット通話も頻繁に行うなど、ICT技術を活用して解決を図った。
 同社は1975年から国内で事業を展開してきた実績が評価され、アストラから工事を請け負った。
 同国際支店の山村哲央副支店長は「スディルマン通り沿いには当社が建てた高層ビルが10軒以上ある」と話し、「今後も各地で積極的に受注していきたい」と話した。(平野慧) 

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