各地で投票準備 統一首長選 警官43万人を動員

 史上2回目となる統一地方首長選の投開票が15日、7州76県18市の全101自治体で一斉に行われる。14日は各地で選挙準備が進められ、注目のジャカルタ特別州知事選では、州内1万3023カ所に投票所(TPS)が設置された。国家警察は全国で約43万人を警備に動員すると発表した。
 今回は101自治体で計310組が立候補。15日の投票は午前7時に始まり、午後1時の締め切り後に即日開票される。
 投票手順は、まず居住地近くの投票所に事前に役所で受け取っている入場券を持っていき、入り口で記名した後、待合席に座る。名前を呼ばれたら選挙運営者席で投票用紙をもらい、記載所で候補者1組に備え付けのくぎで穴を1カ所開け、投票箱に入れる。1カ所以上、穴が開いている場合は無効票となる。投票後は投票済みの証として小指にインクを付け、投票所を出る。
 各候補陣営は不正防止のため、各投票所に立会人を派遣できる。総選挙委員会(KPU)のフェリー・クルニア理事は「立会人は1陣営2人まで。投票所内に入れるのはそのうち1人」と説明した。
 有権者が700万人を超すジャカルタ特別州。有権者約1万人が住む中央ジャカルタ・カンプンバリの町内会(RW)施設では14日午後、有権者リストの確認や不在者投票の駆け込み申請を受け付けていた。
 同地区の選挙運営責任者、シャレフディンさん(50)は「投票所20カ所は13日までにテントを張って設置を終えた。あとは投票箱20箱を運ぶだけ」と話した。投票所周辺では、警察官が「投票所内にカメラとカメラ付き携帯電話を持ち込んではいけません」と書かれた横断幕を張っていた。
 同特別州などでは、アホック知事のコーラン侮辱発言に端を発する大規模デモや集会が相次いでおり、国家警察は国軍と協力し警戒を強める。ティト・カルナフィアン国家警察長官は「全選挙区で警察官約43万人を動員して警戒態勢を敷く」と話した。
 15年12月に8州222県34市で同時実施された、史上初の統一地方首長選では、投票所でセルフィー(自撮り写真)を撮る人が見受けられたため、KPUは今回の選挙で、カメラや携帯電話を投票所に持ってきた場合は、投票が済むまで預かると規定した。(中島昭浩、写真も)

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