訪日客27万人超 20カ国・地域で最高の3割増 昨年 休暇利用の宣伝が奏功

 日本政府観光局(JNTO)は17日、2016年のインドネシアからの年間訪日客数が推計27万1千人だったと発表した。主要20カ国・地域の中で最大の前年比32.1%増を記録。ピークシーズンであるレバラン(断食月明け大祭)や学校休暇に絞ったプロモーションが奏功し、年間を通して多くの月で同30%以上の伸び率を維持し、過去最高の年間約6万5千人増につなげた。

 インドネシアからの年間訪日客数は15年に20万5083人を記録し、初めて20万人を突破した。16年は10月時点で20万人を超えた。東日本大震災後が起きた11年は6万1911人と10年比で2万人ほど割り込んだが、JNTOは12年にインドネシアで観光セミナーを初めて主催。14年にジャカルタ事務所を開設してムスリムの若年層取り込みに向けた施策にも注力し、震災後の6年間で20万人超の観光需要を獲得した。
 16年を月別にみると、閑散期とされる11月は前年同月比54.3%増の2万1900人、12月は同39.5%増の4万900人。年末に他の主要カ国・地域が軒並み最大20%台の成長にとどまる中、抜きんでた伸び率を記録した。
 16年の外国人訪日客数は、前年比21.8%増の推計2403万9千人だった。
 東南アジアからの訪日客数では、インドネシアはフィリピンの同34万7800人に次ぐ5番目。タイが同90万1400人で首位だった。
 また、観光庁が同日発表した16年の外国人訪日客の消費額では、インドネシアは約370億円で前年に比べ22.7%増加した。1人当たりの消費額は13万6616円と同7.2%減少。豪州が同24万6866円で最大だった。(中島昭浩)

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