宗教理解のきっかけに ASEANワークショップ初開催

 国立イスラム大学イスラム社会研究所(PPIM)は28日、中央ジャカルタのホテルで、東南アジア諸国連合(ASEAN)内で異文化の交流を促進するワークショップを初開催した。29日まで続き、日本政府が2004年から行っている「イスラム寄宿塾(プサントレン)教師招へい事業」参加者の知見を、ASEAN政府関係者と共有することで宗教理解を深める。 

 ワークショップは教育文化省が協力し、日本政府が支援金を拠出する日ASEAN統合基金(JAIF)の支援で行った。
 ことしで13回目を迎えたプサントレン教師の招へい事業。参加した教師は総勢約150人に上る。ワークショップ初日の28日夜には、これら教師の同窓会が行われ、事業で訪日した教師のほとんどが顔を合わせ懇親を深めた。
 中部ジャワ州マグランのプサントレンで教師を務めるアフマッド・ナジブ・アミンさん(50)は04年に日本を訪問したメンバーの1人。「普段会えない人と再会できてうれしい」と久々の再会に会話が弾んだ。
 谷崎泰明駐インドネシア大使は同窓会に出席し、「日イの懸け橋になってくださっている方々とこのような機会が持てうれしく思う。またASEANと共有してもらえる良い機会になれば」とあいさつした。
 イスラム学校の教師招へい事業では、ASEAN域内他国でも導入する取り組みが始まっている。ことしからはマレーシアの教師が訪日し、日本との交流を深めている。
 マレーシア教育省からワークショップに参加した、ノル・ヒシャム・ビン・イスマイル・アシスタント・ディレクターは「ASEAN諸国の人たちの中には、インドネシアのプサントレンを知らない人もいるのでは。このワークショップが他国の理解を深めるきっかけになる」と語った。(佐藤拓也、写真も)

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