【JJM 2016】日イ、共に歩みたい 小林一則実行委員長
ジャカルタ日本祭り(JJM)は今回、2日間の日程で開催される。インドネシアに32年間住み、JJM初回の2009年から参加し、第4回から実行委員長を務めている小林一則実行委員長に祭りへの思いを聞いた。
「最初の頃は日本の文化を紹介することに主眼を置いていたが、次第にインドネシアの地元の人と一緒に祭りを作ることが楽しいと感じるようになった。一つのチームとして活動し、市民交流のモデルとなることを目指すようになっていった」と話す。日本人のアーティストや同好会による公演だけではなく、インドネシアで注目を浴びているアーティストの参加が増えているのもそのためだ。
ことしのプログラムに関しては「昨年までのフィナーレの1日だけの公演ではもったいないという声が多くあった。それならば2日間開催してやってみたらどうか、面白いんじゃないかと考えて実行した。インドネシア人のアーティストがたくさん参加してくれて、バラエティー豊かなプログラムになった」と手応えを話す。
例年、切り紙のワークショップや折り紙などの文化に触れる催しが行われて来たジャパンウィークが開催されないことに対しては、惜しむ声も多い。「習字や着物など日本の文化に親しむ機会は設けていく。第1回開催時からの日本文化を発信するという特徴は大事にしていきたい」と話す。
ことしのテーマは「インドネシアと日本はいつも一緒」という意味。「両国の人たちがお互いの国の歴史や文化や習慣を理解、尊重し合うことが理想。良い時も悪い時もいつも共に歩む姿勢が大事。日イ双方の人々がつながりを感じるようになってくれたらうれしい。そのきっかけとなるような老若男女が楽しめる祭りにしていきたい」と期待を込めて話した。(平野慧、写真も)