メダリスト勝利の行進 バド混合 トントウィ・リリヤナら 「最大の成果挙げた」 大統領 スポーツ訓練施設を整備へ

 ジョコ・ウィドド(通称ジョコウィ)大統領は24日、リオデジャネイロ五輪のバドミントン混合ダブルス金メダリストのトントウィ・アフマッド(29)選手とリリヤナ・ナトシル(30)選手らを中央ジャカルタのイスタナ(大統領宮殿)に招き、活躍をたたえた。23日に続いて2度目の凱旋(がいせん)パレードも行われ、ジャカルタの目抜き通りは熱気に包まれた。

 イスタナでジョコウィ大統領は「インドネシア国民と政府を代表し、リオ五輪で最大の成果を挙げてくれた全ての選手を祝福し、感謝します」とたたえた。前回ロンドン五輪でインドネシアは、銀1、銅1の2個のメダルを獲得した。今回の五輪では、バドミントンで金1、重量挙げで銀2の計3個とメダルを増やした。
 イスタナに招かれたのは、バドミントン混合ダブルスで初の快挙を達成した、トントウィ、リリヤナ両選手のほか、初出場初メダルとなった重量挙げ女子48キロ級のスリ・ワフユニ・アグスティアニ選手(22)、3大会連続のメダルを獲得した男子62キロ級のエコ・ユリ・イラワン選手(27)、選手団を率いたインドネシア自転車競技連盟のラジャ・サプタ・オクトハリ会長(40)ら。メダリストはジョコウィ大統領と握手を交わし、懇談した。
 ジョコウィ大統領はこの日、バドミントン、重量挙げ、アーチェリーなどの競技を中心に、メダリスト候補の支援に力を入れていく方針を示した。イマム・ナフラウィ青年スポーツ相は、五輪選手の強化に向け、東ジャカルタ・チブブルにスポーツ訓練施設を集中させる計画を発表。「優秀なアスリートを支援するための財団設立の承認をジョコウィ大統領から得た」と明かした。

■ゴジェックも参加
 イスタナ訪問に先立ちメダリストらは24日午前、中央ジャカルタ・スナヤンの青年スポーツ省からイスタナまでの約9キロをオープンバスに乗ってパレードし、沿道の人たちに笑顔で手を振った。
 パレード用に用意したのは、西ジャワ州バンドンの観光用2階建てバス「バンドロス」。真っ赤なユニホームを着た選手らが真っ赤なバスに乗り行進した。二輪タクシー「ゴジェック」の運転手約20人やハーレー愛好家らもパレードの列に加わり、国旗を片手に運転して盛り上げた。
 選手の晴れ姿を目に焼き付けようと、会社員のムクシン・ワハブさん(46)は南スラウェシ州マカッサルから妻と駆け付けた。ホテルインドネシア(HI)前の沿道で国旗を振りながら声援を送り、「ことしの五輪はすごかった。メダリストに会えて、最高の気分です」と話した。
 スマートフォンで動画撮影したという交通局員のスヘルマンさん(53)は「トントウィとリリヤナを間近で見られた。こっちに手を振ってくれた」と興奮気味に話した。(木村綾)

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