【国際オートショー特集】多目的車の競争さらに激化 ガイキンド・インドネシア国際オートショー 360社31ブランド
国内最大の自動車展示会「第24回ガイキンド・インドネシア国際オートショー(GIIAS)2016」が11〜21日の会期でバンテン州南タンゲランのブミ・スルポン・ダマイ(BSD)にある国際展示場インドネシア・コンベンション・エキシビション(ICE)で開かれている。ことしは7人乗りMPV(多目的車)やオフロードとオンロードに対応する「クロスオーバー」車に新モデルが集中し、国内の人気市場をめぐる競争がさらに激化しそうだ。
ガイキンド(自動車工業会)のオートショーは国内最大の自動車展示会で、各社毎年新モデルを投入し下期の販売促進につなげている自動車業界の「祭典」だ。ことしは自動車関連企業約360社が参加し、25の乗用車、6の商用車ブランドの合計31ブランドが出展。22の新モデル、11のコンセプトカーを公開している。
ことしは三菱自動車が7人乗りMPV(多目的車)を世界初公開。トヨタとダイハツは約1億ルピア(約80万円台)から購入できる7人乗り多目的車の販売を始めるなど、多目的車に新型発表が相次いだ。7人乗り多目的車は国内で最も売れているセグメントで、「アバンザ」(トヨタ)を筆頭に人気モデルがひしめく。
多目的車のほかに注目度が高いのが、「クロスオーバー」車だ。クロスオーバーは、オフロードを走りきる力強さと街乗りの快適さを併せ持つ車種。世界初公開の三菱自動車のコンセプトカーや、スズキがインドから輸入し販売する新型「SX4 S―CROSS」もクロスオーバー車。日産の小型車ブランド「ダットサン」もクロスオーバーのコンセプトカーを公開した。
クロスオーバー車は、昨年のオートショーでホンダが発表し発売開始当初注文が殺到、シェアを一気に引き上げ話題を独占した。
足元では自動車販売が持ち直し始め、3カ月連続で前年比を上回った。会期中の昨年自動車販売額は5兆ルピア(約4千万円)を超えた。各社、展示会をきっかけに下期の販売攻勢に弾みをつける。
■ガイキンド・インドネシア国際オートショー (GIIAS)2016
バンテン州南タンゲランのブミ・スルポン・ダマイ(BSD)にある国際展示場インドネシア・コンベンション・エキシビション(ICE)で21日まで。入場料は月〜木曜まで5万ルピアで開場時間は午前11〜午後9時。週末と独立記念日(17日)の入場料は7万ルピアで開場時間は午前10〜午後9時。FXスディルマンなど首都圏からシャトルバスが出ている。詳細は公式ウェブサイト(http://indonesiaautoshow.com)で。